住宅産業を取り巻く環境は、社会全体が『いいものを作って、きちんと手入れして、長く大切に使う』ストック型社会への転換が求められています。また地球環境問題が深刻化する中で、家庭部門・業務部門における二酸化炭素(CO2)排出量が増加しており、省エネルギー対策が喫緊の課題となってきています。
さらに、我が国の急速な高齢化・人口減少時代を迎え、住宅着工戸数も減少していくことが見込まれています。
この様に、住宅に対するニーズや社会環境が変化する中で、今後の『窓』の役割はどうあるべきかを検討するため、日本サッシ協会では平成20年4月より東京大学の清家先生を委員長とした『住宅における窓のあり方研究会』を立ち上げ、平成20年度は省エネルギー対応を中心に、また平成21年度は生活者への情報提供を中心に検討し報告書をまとめました。 

報告書 目次

1章 はじめに
  1. なぜいま窓のあり方を研究するのか
  2. 研究テーマ
2章 窓産業の現状と課題
  1. 住宅着工の推移と既存住宅の現状
  2. 窓に関する省エネルギーの現状
  3. 窓の流通の現状
  4. 窓の品揃えの現状
  5. 生活者への情報提供の現状
3章 今後の窓産業の方向性と具体的な取組みの提案
  1. リフォーム市場の顕在化
  2. 窓の省エネルギー化の推進
  3. 生活者へのわかりやすい情報提供
  4. 商品の簡素化
4章 おわりに
  • 清家先生(まとめ)

清家先生プロフィール

清家 剛(せいけ つよし)
東京大学 准教授
社会文化環境学専攻
環境空間情報学分野/建築構造


清家先生(まとめ)

「窓のあり方研究会」は、これからの窓産業を業界団体としてみずから考えた、意義のある研究会である。この中で、現在の重要なテーマについて議論がなされた。 現在の市場は、新築住宅の着工戸数が激減しているなか、リフォームにシフトせざるを得ない状況である。これは今後の少子高齢化社会による人口減を考えれば、将来にわたって続く傾向である。

一方で、建築にとって重要な課題は環境問題であり、そのための取り組みとしては省エネルギーと長寿命化といわれている。なかでも省エネルギーについては、窓の高性能化が重要であることは間違いない。また省エネルギーこそ、新築だけの対応ではなく、既存建築物のリフォームを行わなければならないものであり、リフォーム産業へのシフトへのきっかけともなる可能性がある。長寿命化には、メンテナンスだけでなく交換も伴い、製品の標準化が重要になってくる。研究会ではこうした事項について検討を加えた。また、これらの総合的な情報提供が重要ということで、調査を行っている。

以上のような検討から、それぞれの課題についての考察が加えられているが、今後の課題としてあらためてコメントを加える。

※「住宅における窓のあり方研究会報告書」の全文は右記より、ダウンロードください。 「住宅における窓のあり方研究会報告書」