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平成16年5月の通常国会において大気汚染防止法が改正され、大気中に放散されるVOC物質が規制されることとなりました。
同改正法の主要条項は平成18年4月1日より施行されます。日本サッシ協会環境対策部会では、経済産業省の指導のもと、法的規制、自主的取組みの準備を進めてきました。
- 1.VOC(Volatile Organic Compounds)物質とは。
- 揮発性有機化合物の総称で200種類以上あります。代表的な物質としてはトルエン、キシレンなどです。メタン、フロン類は除かれます。
- 2.VOC物質が大気環境に及ぼす影響
- 排出されたVOCの主成分である炭化水素に紫外線があたると、光化学反応によりO3(オゾン:光化学オキシダント)が生成されます。オゾンは光化学スモッグの原因となり、人体へ目や喉の痛み、呼吸障害の他、植物へも影響をもたらします。
- 3.法規制について
- 国はこれまでNOX、SOXやSPMの規制を設け、削減対策を進めていましたが、VOCについてはありませんでした。
大気汚染防止法にて新たにVOCを規制することにより、光化学スモッグ対策を強化する狙いがあります。(欧米や韓国、台湾では制定済み。)
- 4.国の大気汚染VOC削減計画
- 大気汚染防止法により、工場等からのVOC排出を抑制するため、平成16年2月環境省中央環境審議会にて平成22年度までにVOC排出量を3割削減することが示されました。
その内訳は、法的規制による1割と自主的取り組みによる2割のベストミックスによります。
法規制対象となる施設は「資料:大気汚染防止法 VOC規制 対象施設」の通りです。
- 5.サッシ業界の特定施設設置状況
- サッシ業界にて法的規制によりVOC削減対象となる特定施設には「塗装施設(各社)」「接着施設(一部会社)」があります。
各社にて法的規制に対応し、VOC10%削減を進めています。
- 6.サッシ業界自主的取り組み
- 環境省、経済産業省からの指導に従い、自主的取り組みでVOC20%削減するため、サッシ協会では以下の通り削減計画を策定しました。
- (1)自主的取組みに参加する会社
| 三協・立山ホールディングス株式会社 |
| 新日軽株式会社 |
| トステム株式会社 |
| 不二サッシ株式会社 |
| YKK AP株式会社 |
- (2)自主的取組みの対象物質
| 物質名 |
主な使用施設 |
| トルエン |
吹き付け塗装施設での塗料及び溶剤、パネル製造施設での接着剤 |
| キシレン |
吹き付け塗装施設での塗料及び溶剤、パネル製造施設での接着剤 |
| エチルベンゼン |
吹き付け塗装施設での塗料及び溶剤、パネル製造施設での接着剤 |
| ジクロロメタン |
ウレタン注入施設での洗浄剤、パネル製造施設及びラミネート
フィルム貼り付け施設での接着剤 |
- (3)VOC物質使用量、排出量の削減目標(4物質合計のトン数)
| 区分 |
基準年度 |
実績 |
実績 |
実績 |
目標 |
目標 削減率 |
| 2000年 |
2006年度 |
2007年度 |
2008年度 |
2010年度 |
| 使用量 |
1,176 |
483 |
366 |
325 |
411 |
65% |
| 大気排出量 |
1,054 |
452 |
321 |
291 |
356 |
※66% |
※トルエン、キシレン、エチルベンゼンは2004年度実績の維持 ジクロロメタンは2004年度実績比半減
- (4)ジクロロメタンの主な削減対策
すでに各社では下記の通り、自主的な削減対策が進んでいます。
1)洗浄剤、接着剤を低揮発性VOC物質へ転換
2)製造方法を変えて使用量の削減
- (5)電着液中の低揮発性VOC物質の排出量
現在、法的規制にかかっていない電着施設で使用されている低揮発性VOC物質(PRTR物質指定外)が含まれる電着液については、長期的視野に立ち大気への排出量算出方法統一の検討を進めていきます。
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